ガン病棟からの脱出

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新たなる勝利者たち

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人生とは旅のようなもの
六十一歳ステージ0、女性

○東京に引っ越してから20年程前、ダンスのレッスンに東名を走らせて通っていた際、日本蕎麦で昼食をすませていた折、自分が意識して口に入れたのではなく、喉が勝手に動いて蕎麦を引っ張り込む事がまれにあった。
それがすんなり喉を通ればお腹が空き過ぎてそうなったと笑って話もできるが、それがピタリと喉をふさいで喉がとても痛いので、生唾を飲んでしばらく休んで少しずつ残りを食べた。  

○その後も、東京でもしばしばあり水を飲んでやっと飲み込み、そんなに大量にかきこんだ訳でもないのにどうしてこうなるのか、不思議と心配で神経科の先生に話しても分からなくて、糖尿の薬と空腹状態の関係かとも思っていた。

○その状態がひどくなり、蕎麦が詰まっただけでなく余り苦しく痛いので、水を急いで飲んで流し込もうとしたら・・・
その水が全く喉を通らず鼻から溢れ出たのである。
一滴の水も通さないほど少量の蕎麦ばを喉の筋肉が吸い付いているのだ。
急いでトイレに行き、指2本でかき回し吐き出して命を取り留めた。

8月19日
そうした中、8月19日「北極」から帰り、久しぶりの日本のランチを横浜で食べる時、少量の奴豆腐を大切に一口、口にした時、蕎麦でないのに喉が変に動く。
そんな気配で少量水を飲むと、それが喉を通ることなく、少量の流動物のようなものであるから、今までのように詰まりはしないが喉がひくひくと動いてすぐには出なかったが、友人に付き添われて、トイレで吐き出した。やはりとてもショックであった。

8月20日
東京女子医科大学病院 糖尿定期検査
月1度の検診で主治医にその事を話したら、喉が痙攣するのかもしれないから消化器で見てもらうとよいといわれ、消化器の中で喉に詳しい先生を予約して帰った。

8月28日
喉の説明をしたがやはりこの話はどの先生もはじめて聞く事らしく、食道が細くなっているかを踏まえて内視鏡で見る事になった。
それをするなら胃のほうもお願いして、内視鏡は嫌だが久しぶりに見てもらおうと思った。

9月12日
検査に時間がかかるし、あちこち見て何かされているので・・丁寧だがやはり内視鏡はきついなと思っていて終わったら、胃の近くに悪性の腫瘍が1つ有り食道ガンと言われた。
1センチに満たないものだから内視鏡で取れるとの事。
検査の結果30日に予約を取って帰宅する。
寝耳に水である。

9月13日
食道ガンって何だろう?夜中に「検索」で「食道ガン」とYAHOO!に打ち込んでみたら・・・
「ガン病棟からの脱出」
この1つだけがでてきた。
ポツリと
『12日、胃に近い食道がただれていて、そのそばに小さな腫瘍が出来ていて組織を採ったとの事・・「食道癌」と思うが小さいので内視鏡で簡単に手術できる事聞き30日に結果を聞きに出かけます。それでホームページでここを知り、メールいたしました。』
とメールを出す。

9月14日
『オミノです。
お電話致しましたがお留守なのでメールします。
ステージが0で経験豊富な医師なら内視鏡的削除は可能です。
何とか内視鏡で済ませたいですね。
内視鏡で駄目な場合、放射線化学療法が残された選択肢の一つです。
しかし糖尿病がある場合、抗ガン剤の使用が出来るか?
担当医に内視鏡で摘出した経験数を率直に聞くことです。
遠慮は命取りになりますよ。』

「ガン病棟からの脱出」のオミノさんからであった!

『内視鏡の場合もやはり入院でしょうか?
糖尿で食事の事がありますので・・・
またよろしくお願い致します。
それからステージ0の意味良く分かりませんでした。』
とびっくり、お礼と質問のメールを出したらすぐに電話での丁寧なアドバイス・・・
最後に『力になって何でも教えてあげるが、自分だけのものにしないで、みんなに伝えて欲しい』との事。

そうだ!みんな、こういう時、頭真っ白だ。
私も体験を記録に残し、みんなに伝えよう!!

27日赤羽でのパーティでフォーメーションのため出かけていてメールを見るのが夜であったが、オミノさんにお礼のメールを出したら、起きているのが分かったとご親切にお電話いただき初めてガンのいろいろな説明を受けた。

9月15日
オミノさんのアドバイス通り、国立がんセンター中央病院にメールにて『9月12日女子医大にて「食道癌」の初期と言われ、先生の外来担当が火・木であるため25日以降に検査の詳しい結果を聞きにいらっしゃいと言われ・・予約では25日満員のため30日になったが、それまでの間、がんセンターにて検査結果出していただけないか』との問い合わせをし、電話でもその旨尋ねた。

電話ではソーシャルワーカ(病気になると、身体の事ばかりでなく、さまざまな心配ごとが出てくることがあります。当院では、そのような心配ごとの相談をおうけするために、ソーシャルワーカーがおります。
患者さん、ご家族と一緒に病気のことや生活のことを考える係りです。)・・・
そのチーフのお名前を聞いた。
早速その方に電話したら、女子医大の検査結果(データ)を持って来たほうが受け入れやすいとの事
・・・その方が良いと納得して30日まで慌てないで待つことにした。

9月17日
メール(国立がんセンター)
上記の内容のメールもがんセンターより届いた。
大勢の患者がいる中、丁寧なメールで驚いた。
よし、がんセンターに行ってみよう!

9月28日
名古屋よりNさんからも電話が入り、がんセンターで手術が良いとの事・・・
糖尿病のこともあるのでそれを胸に秘めて、30日女子医大の先生の説明を聞こうと思う。

9月30日
9月12日に言われたように癌が1つ見つかった。3ヶ所組織を取ったとの事。
1部ただれていてその傍の腫瘍に薬をつけたら色がグリーンに変わった。
なるほど3枚の写真はとられた切り口を含めて他の2枚と違って写真の色がグリーンである。
とても初期で、普通では見つからないくらいのものであるから心配ないといわれた。

粘膜  塩分
(病院での資料が薄くてスキャナー出来ないのでそれを参考にsuiの手書き)

つまり、上記の画像のように粘膜に出来ている。粘膜と筋肉(食道)の間に塩分を入れて採る。
それは、1センチに満たないが粘膜と筋肉とで数ミリと言われた。
したがって、初期で安心ではあるが、@出血、A穿孔の危険があり、手術の技術がとても難しく、危険との事。
入院手術を勧められ、日程を聞かれたが、今、女子医大は大きく立派になって入るが、以前のようにどの科も医師の名前が公開されていない。
内視鏡の先生に「先生が手術してくださるのですか?」と聞いても何となくはっきりしない。
20年前に胆石がひどかったので消化器で摘出手術をしてもらったが大勢でしたとの事を思い出し、その先生も今は他に移動しているとの事では、やはり心配であるし、オミノさんや、名古屋から電話を下さったNさんの指示通り、「がんセンター」への紹介状を書いてもらった。

10月1日
糖尿定期検査(女子医大)
がんセンターには『9月15日にメールにて女子医大より食道癌と言われ、その結果を30日に聞きに出かけますが、その間にがんセンターにて内視鏡検査・結果報告お願いできないか』とのメールの返事が『日にち的に無理である』とのメールが届いた。
電話の「ソーシャルワーカ」の方の言われるように、女子医大のデータを持ってがんセンターに行くことがベストであると言われた。

その旨を月1度の糖尿の主治医に話しそれを明日実行する事と決めた。

10月2日
食道壁
国立がんセンターはとても安心感のある病院で、初診の手続きを済ませ、外来の主治医に部屋に入り
ドクター:「女子医大でも立派な先生が見えるのになぜここに来ましたか?」
sui:「20年前に胆石の手術」を受けましたが、その先生も他に移り、今、女子医大はどの科も医師の名前が一切表示していないので、誰がどういう手術するのか分からないことと、癌ならばこれからもある事・・専門のがんセンターで見ていただきたく・・」
ドクター:「よろしい私が引き受けました。手術する人間を今紹介しますから、説明をよく聞いて、入院手続きして帰ってください」
sui:「私の癌は初期と聞きますが、年数はどのくらいで出来たのでしょうか?」
ドクター:「はっきりはまだ分からないが5年位かな???」
sui:「今絵を描かねばならないので・・」
ドクター:唖然として「君のような患者がいるので困るのですよ・・・この間もテニスしてから手術してくれと言う患者が来ました」
sui:「自覚症状が全くありません」
ドクター:「だから怖いのですよ」

電話連絡で内視鏡受付に行き仕事中で10分ほど待ち、現れた先生より、入院を短くするために今日、帰る前に
@レントゲン A血液・尿 B心電図 C肺機能検査の検査を済ませてください。
それと手術前に下記の事情で内視鏡検査をしたいので10月20日に来院して欲しい。
  1:癌が小さいので、組織を採った際見難くなっていると思う。
    自分は胃につながる位置とその食道の周囲の色合いで確認できるが・・しっかり見ておきたい。
  2:胃の潰瘍ももう1度大丈夫か調べたい。
  3:食道が荒れていて見難いといけないから、お酒を控えた状態で他の部分も異常がないか再確    認したい。

国立がんセンター入院手続き
  (1ヵ月後)
  @レントゲン
  A血液・尿
  B心電図
  C肺機能検査
    以上済
友人宅  保証人手続き

10月4日
いつものとおりの、制作・プール・パソコンの生活を充実してこなす。

10月5日
入院・準備

10月7日
いつものとおりの、制作・プール・パソコンの生活を充実してこなす。
病院と四国行きの荷物整理。

10月9日
病院へ、連帯保証人だけでなく抄本もいるとの事で準備する。

10月20日
やっと、国立がんセンターにて内視鏡の検査を受けた。
注射も打ったので苦痛は少しもなく終わり、その後も、みなベットで安定剤が切れるまで休んで、先生の説明を聞いた。

女子医大の説明図では2層に見えてその間に空間があるようで細かく難しそうな手術ではあるが一応の癌に対する初期との安心感が合ったが、がんセンターの説明では4層からなり、つながっている。それも摘出して顕微鏡で見ない限りは、2層にまたがっているか分からないとの事・・・3日ぐらいかかる。2層にかかっていたらそれは内視鏡で採れないから、放射線・抗がん剤になると言う・・・どちらにしても大変な作業と分かった。

癌は1箇所であったが摘出して顕微鏡で見てからでないとステージ0かは分からないとの事であった。3日ほどかかるので入院中にその後の指導・善後策の説明があると思う。
もう1つ問題は10月2日に撮った心電図より心臓が悪いとの報告であった。5年ほど前に糖尿でコントロール入院の時、その心配が出ていたが・・・動脈硬化らしく「境界線」にあるとの事でその意味は、全身麻酔が出来ない状態と言われたので・・ここ数年間で心臓も急速に悪化したのかもしれない。脳には多発性の梗塞もあるから・・・いずれにしても、そろそろ危険な状態になっている事が分かる。

11月2日
心臓が悪く循環器系をがんセンターにはないので紹介するといわれたせいか・・・プールでは泳がないで毎日1時間水の中を歩いて運動のノルマとする。こういうことがあるのでリンクに入れておいた「あんしんドクター情報」より検索したら近くの循環器系がすぐ出た。これは以前も役に立ったが便利でインターネットのありがたさを感じる。

11月4日
午後、1時手術との事で10時30分入院手続き、13A6に入る。思ったより病棟全体明るい、短期入院の人のせいかもしれない。
病室は完璧に個室並に作られた4人部屋である。
込んでいて夜8時30分〜9時30分手術

11月5日
目が覚めた。喉が思ったより痛む。
後で3人での作業のため通常の内視鏡の3,4倍大きいのを入り口に使用したとの事。
出血も穿孔もなく大成功!!!
お昼より全粥が出る。喉に優しい素材と味付け・・・
点滴・薬・血糖値

11月6日
喉の痛みも和らぎ明日退院との事で注意事項
○ 癌の原因は酒・タバコと思われる(自分でも納得)
○ 普通食:糖尿病に気をつける
○ ダンス・プールは12月まで控える
○ アルコール1週間は絶対禁止
○ タバコ減らす
○ 旅行・遠出1週間は禁止
○ 長風呂・サウナ1週間禁止
次回の予約先生より連絡あり・・・その外来にてステージがどの程度か分かる。
癌の処置が落ち着いてから運動したりしての後、心電図を撮りそれから循環器系の病院へ紹介されるとの事。

11月7日
午前中、退院
薬 アルロイドG液・オメプラール錠20mg

11月9日
♪第132回 ミニコンサート♪ 国立がんセンター中央病院コンサートボランティア

11月12日
糖尿定期検査(女子医大)

11月15日
とうとう、今週は病院より予約の電話がなかった。
今度の予約は結果が出てから先生より電話がかかってから出かけることに言われたが・・・とにかくものすごく忙しいのだろう。私のように初期の患者を丁寧によく診ていただけたと思う。
病巣を採った結果第2層までいっていなかったのかもしれない。
ただ、心臓が弱っているとの事であったが、がんと違ってごくまれにではあるが、これは自覚症状があるので精密検査をして緊急時の処置方法を聞かねばならないが・・・これには単なる心電図だけでなく運動をして図らねばならないのだが今、術後のためその運動の検査ができない。
そうした事もあり、病院では術後の内視鏡などなどと重ねて時間を作る予定なのかもしれない。
お薬がまだまだあるから痛くも何も自覚症状がないけれど言いつけを守って生活して待つのみである。
プールでは半分の30分だけ歩くように心がける。

11月25日
先生と連絡取れお互いに、タイミングをはずしたけれど結果は問題ない。
27日に病院でこれからの検査、心臓のサポート含めてアドバイス・・・

11月27日
検査の結果病巣は幅7ミリ程度深さは粘膜が数ミリのところのほんの少しのところであって削除成功のためリンパの関係もなく全く心配ないことと言われました。ただ、できる可能性も踏まえて4月・・・それで大丈夫なら1年に1度ぐらいの割で検査する事にいたしました。その流れで12月中に他の・・大腸の検査もして安心したいと思っています。心臓の件は症状を書いていただいて糖尿の私のメインである女子医大に任せる事に致しました。

オミノさん、女子医大、がんセンターの先生本当にアリガトウございました。

page uploaded on 2003/12/05

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