67歳ステージ II、男性

私は、神戸市のK.O.です。昨年7月食道がんが見つかりました。その治療法について迷っていた際に、貴重なアドバイスを頂き、お陰様で現在治療前と同じような生活を送れていますことに、オミノ様へ心から感謝とお礼を申し上げます。

昨年(平成14年)7月、毎月高血圧の診察を受けていたR病院の内科で、特に自覚症状はなかったのですが、2年余胃の検査を受けていなかったので、内視鏡検査を受けました。検査を担当した医師から内科の主治医に話しておきますので、来週月曜日に来てくださいと言われました。これは胃に異常があるのかと思っていましたところ、主治医から写真を見せられ「初期の食道がんです」と言われ、すぐに外科にまわされました。外科の医師は、初期のがんであるし、歳も若いし(67歳)体力もありそうなので手術をすれば完全に取れると、手術を勧めてくれました。その時はいよいよ手術かと、漠然と考えていたのを覚えております。

その後色々調べててみると、大変な手術と言うことがわかってきました。医師でも外科医は殆んど手術を勧めることもわかってきました。あれこれ悩んでいるところへ、娘夫婦が持ってきたオミノ様からの情報により、放射線と化学療法の併用治療によって多くの方が完治されておられることを知りました。今まで手術しか方法がないと思っていましたが、術後の生活を考えると放射線による治療の方がよいのではないかと迷いはじめました。お盆明けをまって、国立がんセンター東病院の大津先生をお訪ねすることにしました。
先生から、併用療法は手術に比べると経験年数が浅く、データの蓄積も少ないが、成果も上がりつつあることや、メリット、デメリットについて懇切丁寧に説明して頂きました。そこで大津先生のご説明とオミノ様からの情報により、国立がんセンター東病院で治療を受けることに決め、入院予約をし自宅で待機することに致しました。がんセンターへの入院は、混んでいるので時間がかかると聞いておりましたが、予想より早く9月4日(水)の入院が決まりました。以下が治療の内容です。

第1クール:
 9月4日(水)午後入院、入院後CT、内視鏡、超音波内視鏡による検査の結果、大津先生から"がん"はステージUであり、来週9月9日(月)から抗がん剤の点滴と10日(火)から放射線による治療を始める旨説明がありました。
 点滴には2種類の抗がん剤と吐き気止め、利尿剤の4種類があり、抗がん剤の一つは連続5日間投与で、5日間は何処へ行くにも点滴と一緒なので不自由を感じました。特に尿の検量の場合不便でした。
 隣のベッドの方は私と同じ食道がんで1週間早く入院されていましたが、食欲不振としゃっくりとの副作用に苦しんでおられたので、私も副作用を心配ましたが食欲不振もなく過ごせたのが幸いでした。ただ3週間目頃から放射線の副作用か、口内炎と喉の痛みを感じましたが、喉にはポンタールシロップを服用して食事に影響する程のことはありませんでした。3週間目からは放射線治療のみで点滴もなくなったので、9階の展望風呂に入ったり、休日には外出して隣接する柏の葉公園を散歩したりして、のんびりと過ごすことが出来ました。
ただ今回は、連休が二回もあり、放射線治療は土日、休日と休みのため、入院が4週間にわたってしまいました。
 10月3日(木)の退院後もまだ喉の痛みが残っていましたので、1週間ほどポンタールシロップのお世話になりました。また、退院中に血液検査を受けるようにとの指示があったので、兵庫県立成人病センターで10月8日(火)と15日(火)の2回診て頂きました。7日の検査では白血球の値が2800に減少していたのが、15日には4700に回復していたので安心して第2クールの入院を迎えることが出来ました。

第2クール
 10月18日(金)入院後すぐ採血しました。午後白血球値が4000であることがわかったので来週から治療を始めることになりました。治療は第1クールと同じ点滴と放射線照射です。治療第一日目に撮ったCTの結果は異常なしとのことで、ひとまず安心しました。今回も食事は十分にとれましたが、3週間目に入って喉に痛みを感じたのでポンタールシロップのお世話になったのと、髪の毛が少し抜けてきた程度で、特に副作用と言うほどのものはありませんでした。
 今回入院した7階B棟からは遠く富士山が望め、朝日に映える富士と、夕陽によるシルエットが素晴らしいものでした。
 今回も連休のため退院が11月11日の月曜日に延びました。

第3クール
 12月2日(月)入院。今回と第4クールは抗がん剤のみによる治療で、期間は1週間、抗がん剤の量は前回までの2倍です。
 さすがに第3クール目になると体力も落ちてきましたが、食事は味付けによっては残すものもありましたが殆んど食べることが出来たのは幸いでした。この頃になると抜け毛は多くなりました。
点滴中の問題は点滴の管の閉塞です。5日間も針を刺しっぱなしなので位置がずれたり、腕の置く位置によっても閉塞が起こり、点滴器のアラームが鳴って看護師さんを呼ぶことになります。どうしても閉塞が回復しなければ針の刺し替えを医師に頼まなければならないし、腕の位置によって閉塞が回復すれば腕をその位置に保つことになり苦労しました。
12月9日(月)退院。
入院中は何事もなかったのに、退院してから自宅で口内炎が発生しました。入院中なら薬を処方してもらえたのですが薬もないので、食事をするのに苦労しましたが1週間ほどで良くなりました。その故か、体力の回復は遅れているように思いました。

第4クール
 1月8日(水)入院、いよいよ第4クールの開始です。治療は第3クールと同じです。早速採血、内視鏡検査があり、血液検査、内視鏡とも異状がなかったので15時頃より点滴が始まりました。2日目にCTを撮りました。また、点滴の針の調子が良くないので刺し直しました。
 治療中の状態は第3クールと同様、味付けによっては多少残す副食物もありましたが、殆どの食事は食べることが出来ました。
 1月13日(月)成人の日の正午すぎ最後の点滴が終了し、これで予定の治療は全部終了しまた。
 13時過ぎ休日にもかかわらず主治医の大津先生がお見えになり、「これで治療は終了しました、特に問題はないので1ヶ月後の検査を受けるよう」に言われました。
 これまで連休が重なったり、思いもかけず長い治療日数となりましたが、大津先生の一言でやっと一安心しました。
 1月14日(火)退院。退院後約1週間は口内炎がひどく食事に苦労しました。体力の回復はやはり遅くれていますが、食欲もあるので徐々に快復してきました。しかし、1ヶ月後の検査が気に掛かりました。

1ヶ月後の検査
 2月12日(水)CT、内視鏡検査を受けまし。11時過ぎ大津先生の診察があり、本日のCT、内視鏡検査の結果には異状はなく、本日採取した組織の検査結果は1週間後に判るので、来週電話で問い合わせることになりました。2月19日(水)時間になるのを待ちかねて電話すると、大津先生の「異状はありませんでした」と明るい声が返ってきて、現時点で"がん"が消えたことを実感すると共に、放射線と化学療法の併用治療を選んで良かったとつくづく感じた瞬間でした。

 現在は、食欲も旺盛で、一時は約7kg減った体重も徐々に増えてきております。今年は殊の外寒さ厳しい冬で外出もままなりませんので、暖かい春が来るのを待ちかねております。

 末筆になりましたが、国立がんセンター東病院の主治医大津先生を始め三梨先生、奥野先生、また、放射線医師の二瓶先生、石倉先生、並びに入院した各棟の婦長さん、看護師の皆様大変お世話になりました。心からお礼申し上げます。

 以上の報告をもってオミノ様へのお礼とさせて頂きます。手術を選んでいたら現在のように治療前と同じ質の生活が送れなかっただろうと考えれば、本当に嬉しく思いますし、成功した実績の一人として幸せに感じております。
 本当に有難うございました。

page uploaded on 2003/03/11